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アサーティブであるために(9)
 前回は、アサーティブ行動に大切なボディランゲージについてお伝えしました。今回は、6回でお伝えしたアサーティブネスに頼む時のポイントの一つである『気持ちを伝える』ということについてもう少し、お伝えしたいと思います。

 アサーティブネスにおいて自分自身の気持ちを伝えることは、自分を大切にするためにも相手を大切にするためにも非常に重要なことです。しかし、気持ちを伝えるということは難しいことの一つでもあります。その理由は、気持ちを伝えることが「わがまま」であるかのようにとられている文化的側面や、あるいは、自分の中でわいてくる気持ちはコントロールしにくいものであると思われていること、など様々あります。しかし、自分の気持ちに気づきアサーティブにそれを相手に伝えることは、決して「わがまま」なことではありません。むしろ、ご自身の気持ちを率直に伝えることは、自他を尊重する行為になります。もちろん、気持ちの中には否定的な言葉や、ご自身でも余り認めたくないものも存在するでしょう。また、気持ちをコントロールするにはコツも必要だといわれています。そんな気持ちとの向き合い方も含め、アサーティブネスにおける気持ちの伝え方を今回はお伝えしたいと思います。

 私たちは、様々な気持ちを持っています。アサーティブトレーニングの中では、どの気持ち(感情)も大切なものであり、誰でもどの気持ちも表現してよいものだという風に考えます。しかし、それをどのように表現するかと言うことにおいては注意を払う必要があります。なぜならば、アサーティブネスが自分と同じように相手も大切にするというコミュニケーションを目指しているからです。ですから、自分の気持ちを相手に伝えることで、相手の権利を奪ってしまったり、相手の行動をコントロールしようとしたりしないことがアサーティブネスにおいてはとても大切なことになります。そのために、以下の二つのことを是非覚えておいてください。

 ①気持ちには良い悪いという区分はありません。どの気持ちも自分にとってかけがえのない大切なものです。

 ②気持ち(感情)は自分のものであり、自分の責任で表現ができます(あるいは、しないことができます)。

 では、気持ちをアサーティブに表現するためにはどのようにすればよいのでしょうか。NPO法人アサーティブジャパンのトレーナー森田汐生さんによるとアサーティブな感情表現には二つのプロセスがあるといいます。

 A:自分の心にある感情を、心の中で言語化するプロセス

 B:言語化された感情を、実際に相手に伝えるプロセス

 Aの自分の気持ちをよく見つめ、自分に誠実に言語化した後に、相手を責めるのでも自分を卑下するのでもなくあくまで対等に相手が受け止められる形で自分の気持ちを表現することがアサーティブな感情表現だと森田さんは述べています。

 そもそも私たちの気持ちはいつもわかりやすい形をしてはいません。もやもやしていたりぼんやり感じたり、逆に強過ぎてなんだかわからなかったり・・・・。そんな自分たちの中にある気持ちと向き合いそれがどんなものなのかつかむことが、アサーティブに伝えるための第一段階です。中にはなんとなく嫌でつかまえたくない気持ちもあるかもしれません。そんな時は是非先ほどの①を思い出して下さい。あなたの気持ちはどれもよい悪いという区別なく大切なあなた自身のものです。その気持ちが伝えてくるメッセージに是非耳を傾けてください。不安は危険を知らせるメッセージだったり、怒りはあなたの大切なものが侵害されているというメッセージだったりするかもしれません。ここでしっかり耳を傾けることができれば、気持ちはコントロールの効かないやっかいなものではなくなります。

 その気持ちのメッセージを受け止めることができたら、実際に相手に伝えるか伝えないかを決めます。この時は是非先ほどの②を思い出してください。あなたはその気持ちを表現することも表現しないこともできます。そしてそのいずれを選択してもその責任はあなた自身にあります。そしてそれを表現するという選択をしたならば、前回お伝えしたI(アイ)メッセージを用いて、自分にも相手にも誠実に率直に伝えてみて下さい。

 アサーティブに気持ちを表現することは、決して「わがまま」でも「コントロールのつかないもの」でもなく、あなた自身を相手の方に伝えるさわやかな自己表現になっているはずです。



【参考文献】
・ロバート,E,アルベルティ・マイケル,L, エモンズ (菅沼憲治・ジャネット純子訳)(2009). 自己主張トレ
ーニング改訂新版 東京図書
・小柳しげ子・予語淑子・宮本恵(著)(2008).アサーティブトレーニングBOOK I’m OK,You’re OKな人間関
係のために 新水社
・平木典子(編)(2008).アサーション・トレーニング-自分も相手も大切にする自己表現- 至文堂
・森田汐生 (2010).アサーティブに生きる 森田汐生エッセイ集① かいらす企画


テーマ:コミュニケーション - ジャンル:ライフ

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