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2012-02-18 Sat
これまで、ペットとの死別は、人間の場合と同様の喪失体験であり、同様のプロセスを辿ることで回復していくことを確認してまいりました。しかし、周囲の人の受け止め方は、対象が人間の場合とは違うことが多いようです。この事実は、すべての人がペットと生活した経験を持っていないということや、ペットを「伴侶」「かけがえのない愛情対象」と認識していないことに起因しているのではないでしょうか。体験や理解を共有する機会が少ないことは、人とペットとの関係が軽視されることにつながります。ペットロスの辛さは、ペットを喪ったという対象喪失体験に加え、「たかがペットで」という目でみられることの辛さでもあるのです。
次に、ペットロスの渦中にいる人を傷つけてしまう言葉をいくつか挙げます。
「たかがペットが亡くなったくらいで」
「すぐに立ち直れるから大丈夫」
「乗り越えられない試練はないよ」
「仕方がなかったことだ」
「別のペットを迎えたらいい」
「いつまでも落ち込んでいないで」
「そんなことじゃ死んだペットが悲しむよ」
ペットとの絆があった人にとって、喪ったペットは他の何にも替えられない唯一無二の存在です。ペットを喪った人にとって、これらの否定、励まし、慰め、叱責の言葉は、唯一無二のペットとの絆を軽視されているように感じられるものではないでしょうか。
また、人が亡くなった場合は、お通夜、告別式、初七日など、親しい人が集まって故人の思い出を語り合い、悲しみを共有する機会があります。しかし、ペットの場合は、そのような機会はあまりありません。そのため、ペットを喪った場合は、「自分だけがこんな思いをしているのではないか」「ペットを喪ったことで、こんなに悲しんではいけないのではないか」と悩むことが多いのでしょう。
ペットロスに苦しむ人に対しては、「人であれペットであれ、絆のあった対象との死別が悲しいのは自然な反応だ」「悲しいのはあなただけではない」「亡くなったペットのために泣きたいだけ泣いてもいい」ということを言葉や態度で表すことが大切です。手紙や言葉でお悔やみの気持ちを伝えることや、辛い気持ちやペットとの思い出話にしっかりと耳を傾けることは、「あなたとペットとの絆に敬意を払っている」という気持ちを伝えることになります。話を聴く際には、励ましや慰めの言葉は必要ありません。頷きながら「悲しいよね」「そう思うんだね」と相槌をうちながら耳を傾けるようにしてください。
ペットを喪った人にとっては、体験を共有し理解してくれる人がいるという安心感が悲しみを癒す最良の薬になることでしょう。
(平)
テーマ:ペットの健康・病気・怪我 - ジャンル:ペット

