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チェックしてみよう
前回は、鈴木さんの例をもとに“人と人との心理的な境界線”について学習しました。
今回は、ユキさんが、自分の境界線について考えてみます。

カウンセラー 「ユキさん、ご自分の境界線についてまずはチェックしてみませんか?」

読者のみなさまも、ユキさんと一緒に、
ご自分に当てはまる項目はないかチェックしてみてください。
チェックする時には、恋愛関係にある(もしくは過去に恋愛関係にあった)
特定の人物をひとり思い浮かべて、文中の( )に名前を入れて読み進めて下さい。
(項目内容上、相手は20歳以上の方の方が適しています)


質問1.( )の機嫌が悪いと、相手の機嫌をこれ以上悪くしないように取り繕うような態度になってしまう。

                       YES ・ NO

       【例】(  )が不機嫌そうに黙りこんでいるので、あなたはついついご機嫌をとるように、
          ( )の好きな食べ物を買ってあげたりする。


質問2.( )の一大事のために、自分の社会生活(学校や仕事や他人との付き合いなど)をドタキャンしなければならないことが何回もある。

                       YES ・ NO

       【例】(  )が急に落ち込んでしまって放っておけないので、自分は会社を休んで
          つきそってあげた。


質問3.社会的義務(仕事を休むという電話や携帯電話代金などの振り込みや役所の手続きなど)で、本来( )が果たすべきことをあなたが代わりにやってあげることが多い。     

                       YES ・ NO

       【例】(  )は細かい手続きが苦手な人なので、私がいつもやってあげている。
 

質問4.質問3のような( )が果たすべき問題について、しばしば( )自身よりあなたの方が心配したり、準備したりしようとしている。

                       YES ・ NO

       【例】(  )は自分の携帯電話の料金が月に3万円もかかっていて大問題なのに、
          一向に気にしていない。なので私は( )に代わって携帯電話が安くなる方法を
          調べたり、足りないお金をあげたりしている。


質問5.(  )はわがままや気まぐれや思いつきを堂々とあなたに言うことができるが、あなたは、自分のしたいことや気持ちを( )に示していない。

                       YES ・ NO

       【例】(  )は私に夜中でも「会いたいから家に来てよ」と電話してくるが、
          私は( )を夜中に急に家に呼びつけたことなど一度もない。


いかがでしょうか。5つの項目中、どのくらい当てはまったでしょうか。
1つでも当てはまれば、あなたと恋人との関係における“境界線”には
問題がある可能性があります。


恋人との境界線が不明瞭であると、このようなことが起こるかもしれません。

1.本来恋人自身の果たすべき義務や悩むべき課題について、
  あなたが悩んだり解決したりしてしまうため、
  恋人は自分の領域を侵されたと思うでしょう。
  それだけでなく、ひどい場合には、恋人が、自分の面倒なことは
  他人事のように当然あなたがしてくれるものと思ってしまうかもしれません。
  恋人は成長をやめてしまい、あなたに頼りきりになってしまいます。
  その結果、あなたは恋人と自分との二人分の人生の課題を背負って
  疲れてしまうでしょう。しかしもっと恐ろしいのは、
  あなたが頼られることで初めて自分の存在意義を見出している場合です。
  恋人を失った時の喪失感は通常の失恋よりも大きくなります。

2.恋人の気まぐれな感情にも振り回されてしまうあなたは、
  仕事を休んだり、他の友達との約束もドタキャンしてしまったりして
  社会的信用を失っていくかもしれません。
  さらには、「もしかしたら恋人に何か起こるかもしれないから」と
  約束そのものを誰とも交わさなくなり、
  恋人以外との関係を断つようになる可能性もあります。
  こうして徐々に視野は狭くなり、ますますあなたは恋人にばかり注意を向けて
  視野が狭くなってしまいます。

3.恋人の機嫌を損なうまいと必死の努力を続けるあなたは、
  いつしか自分の気持ちに注意を向ける機会が少なくなります。
  やがて、自分の本当の気持ちがわからなくなり、
  単純な意志決定(今日はどこにご飯食べに行く?など)さえ
  恋人の意見を聞かなければできなくなってしまうかもしれません。
  ひどい時には、自分が現実に生きている実感さえ乏しくなります。
  現実感を取り戻すために、リストカットや暴飲暴食といった
  激しく自らを危険な行為にさらしてしまう人もいます。


ユキ     「怖いですね。残念ながら、私けっこう当てはまっていました。
        境界線を守ることは、恋人に重いって思われないためだけじゃなくて、
        自分を守るためでもあるんですね。」


カウンセラー 「そうですね。境界線を守る力を身につけることが必要ですね。
        ユキさんのおっしゃるとおり、恋人の領域を侵さないためでもありますし、
        相手からの侵入に対処して自分の領域を守ることが必要ですね。」


次回は、この“境界線の守り方”について具体的な対処方法を検討していきます。


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境界線を見直す
前回までに、ユキさんは、
自分とよく似ている鈴木さんの例をもとに
“人と人との心理的な境界線”について学習しました。
今回は鈴木さんの例を用いて、
もっと具体的に恋人との関係を振り返ってみます。

カウンセラー「鈴木さんはこういうふうに図を描いて、
       雨の降った日の恋人との関係を振り返られたんです。」


境界線を見直す1
境界線を見直す2


カウンセラー 「鈴木さんはこうやって恋人との境界線について図にまとめる中で、
        いろいろ気づくことができたんです。
        ご自分がよかれと思ってしていたことが、
        知らず知らずのうちに恋人の領域を侵していたのだと気づかれて
        とてもショックを受けられていました。
        でも同時に、なぜいつも“重い”といわれてしまうのか
        わかってすっきりされたそうです。」


ユキ     「なんか鈴木さんがかわいそうです。よかれと思ってしているのに。
        親切にしちゃいけないんでしょうか。」


カウンセラー 「この例で誤解していただきたくないのは、そこなんです。
        鈴木さんだけに問題があるわけではないんです。
        恋人の方にも、たとえば“ありがたいけど君は熱があるだろう、だから
        気持ちだけ受け取っておくよ。ありがとう”といって
        境界線を守る行動をとることもできたわけです。」


ユキ     「そうですよ、彼も彼です。」

カウンセラー 「恋人関係や親子関係、友人関係に職場での人間関係など、
        二者関係というのは、たいていどちらか一方の特徴で
        決定づけられるのではなく、お互いの両方の特徴と
        その組み合わせで引き出されるものなのです。
        相手が異なればその二者関係で担う役割も変わってきます。」


ユキ     「たしかに、私も恋人じゃなくて、友達にはそんなに尽くさないな・・・」

カウンセラー 「鈴木さんの場合も①まずはご自分の境界線について考えてもらうこと、
        次に②恋人と共に二人の境界線について話し合ってもらうことをしました。」


ユキ     「そうなんですね。よかった。私だけが頑張って尽くしていたのに
        間違っていたなんて辛すぎますから。でも・・・鈴木さんの例は
        私にとても似ているし、参考にして考えてみたいですね。」

       

次回はユキさんがご自分と恋人の関係について分析していきます。


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人と人との境界線
前回までに恋人に振り回されてしまうユキさんが、
カウンセラーに出会い気持ちを落ち着かせて整理していく場面をご紹介しました。

今回は、ユキさんがカウンセラーと共に
「今後どのように行動していけばよいか」を話し合います。


 カウンセラー「ユキさん、ちょっとこんな小話を聞いて下さい。
        カウンセリングでお会いした女性のお話なんですが。
        仮に鈴木さんとしましょう。鈴木さんはとても優しい女性で
        恋人との関係で悩まれていました。
        鈴木さんは自分に熱があっても、
        雨が降れば恋人を送り迎えするなど献身的な女性なんです。
        でも恋人は鈴木さんに感謝するどころか”重い“と言ったそうです。」

    
 ユキ    「わたしにそっくりな女性なんですね」

 カウンセラー「似ているかもしれません。もしかしたら参考になれば、と。
        鈴木さんは今では恋人ととてもうまくいかれているんですよ。」


 ユキ    「どうやったんですか?」

 カウンセラー「鈴木さんには“境界線をひくこと”を意識してもらったんですよ。」

 ユキ    「??」

 カウンセラー「ユキさんに当てはまるかどうかはわからないのですが・・・」



******境界線の話*******

人と人の間には、いくつかの境界線があります。

まず、目に見える物理的な境界線があります。
たとえば、面と向かった人間同士には1メートルくらいの距離があって、
スーツや皮膚などで区切られています。

もうひとつ、目には見えない境界線もあります。心理的な境界線です。
心理的な境界線とは、例えば意志・興味・価値観・感情のようなものです。

一心同体といわれる、おなかにいる赤ちゃんとそのお母さんの間にすら
心理的な境界線は存在します。
もし、赤ちゃんがおなかの中で足をバタバタさせたとしましょう。
その時たとえば赤ちゃんが「楽しい気分」だったとしましょう。
その時母親は胎内に宿した命を感じて「うれしい気分」かもしれません。
もしかしたら夜中母親が寝ている時に、
あかちゃんが足をバタバタさせたとしたら、
睡眠を妨害されて「つらい」気分の可能性もあります。
赤ちゃんと母親は別々の感情を持っているのです。
人と人は、親子の間でさえ、生まれながらにして
心理的な境界線を持っているといえます。

しかし、私たちの多くは、家族や親友や恋人のような親密な間柄になると、
「相手も自分と同じ気持ち(価値観、行動)でいてほしい」と願うようになりがちです。
ややもすれば、「同じ気持ちでいるはずだ(べきだ)」と考えてしまうのです。

このようになってしまうと、
自分と相手の間に本来存在している境界線を飛び越えて
相手の領域を侵してしまったり、
自分の領域を相手から侵されて守れなかったりするのです。

前者の場合には、相手から「おせっかい」とか「図々しい」とか思われるかもしれません。
後者の場合には、相手に対して「支配されている」とか「イライラ」、
「こわい」という感情が芽生えるかもしれません。

お互いが境界線の存在する独立した存在として尊重し合うためには、
この“境界線”について認識しておくことが役に立ちます。

***************** 

カウンセラー「ちょっと話が長くなりましたね。
       鈴木さんはさっそくこの“境界線”という視点から
       ご自分と恋人との関係を見直してみたんです。」



ユキさんもすっかり話を聞くのに夢中です。
長くなりましたので、次回に続きます。

境界線


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私の理由
典型的な恋人にふりまされてしまうタイプの女性、
OLのユキさん(29歳)のお話の続きです。

前回までのお話では、ユキさんは、仕事中に彼氏から
「事故に遭ってしまった」という内容のメールをもらいました。
心配でたまらなくなったユキさんは、
大切な会議や取引先との打ち合わせがあるにもかかわらず、
早退して街中を探しまわったのでした。
夜になってようやくかかってきた彼氏からの電話では、お礼を言われるどころか、
「こっちだって早退して探してくれなんて頼んでないよ」と言われるありさまでした。

こんなふうにいつも尽くして心配してあげているわりには、
「重い」と言われてしまうユキさんなのです。

そこでカウンセラーのもとを訪れたユキさん。
話をゆっくりきいてもらえたことで、少し落ち着きを取り戻しました。

ユキ     「どうして私はいつもこんなに尽くしているのに“重い”とか
       “そんなこと頼んでないのに”とか言われるんでしょうね。悲しいです。」


カウンセラー「今回のように、尽くしているのに“重い”とか“頼んでいない”とか
       言われることは、初めてですか?」


ユキ     「実は、いっつもなんです。今の彼氏ともそうですけど、
        元カレにも”重い“って言われてました。
        私って男を見る目がないんでしょうか。
        それとも・・・私が男をつけ上がらせているんでしょうかね。」


カウンセラー「同じパターンが続いているのなら、もしかしたら、
       お相手の性格だけが原因とは言えないかも知れないですね。
       恋愛関係はご自分とお相手との両方で成り立つものですから、
       もしかするとユキさんにも同じパターンを生み出す要素
       があるのかもしれませんね。」


ユキ    「私が・・・原因ですか。悪いのは私なんですか。」

カウンセラー「いえ、本当の原因は私にもよくわかりません。
       ただ、ユキさんが彼との関係を変えていきたいとか、
       繰り返しているパターンから抜け出したいと思われるのならば、
       原因探しや悪いもの探しをするよりも、今、これからやっていける対処方法を
       ここで話し合う方が近道だと思います。」


ユキ    「そうですね。自分にも原因はあることはわかっているんです。
       でも、そうやって自分を分析してみたこともあるのですが、
       自己嫌悪に陥ってしまって、余計に自分に自信がなくなって。
       それに、それからどう変わっていけばいいか、わからなくて。」



ユキさんのように落ち込んだ時に、
できれば避けた方がいい考え方に次のようなものがあります。

 「こんな私になったのは幼少期の育てられ方のせいだ」
 「あのつらい出来事のせいで今も私は苦しんでいる」

などがそうです。

このような原因探しの考え方をしてしまうと、
ますます気分は落ち込みますし、
親や大切な人やもしくは自分を辛い目に遭わせた相手を
恨む気持ちが出てくるかもしれません。

過去に戻って、すべてを修正できるものならばどんなに楽になることでしょう。
しかしながら私たちが変えることのできるのは、現在と未来だけです。
今からできることを考えた方がいいでしょう。

過去に思いをはせて、原因探しをすることで得られるデメリットは
うつ、不安、怒り、不眠などなど多すぎます。
もしも、それでもどうしても過去にさかのぼって自己分析をされたい方は、
心の専門家のもと安全な場所を確保して行う必要があります。

過去のトラウマを抱えた方ほど、原因探しをしたくなるものですが、
ある程度現在の生活が安定すること、
それから自分に適度な自信を持って安全だと思えるようになること、
その後に余裕があれば過去を分析するといった手順をお勧めします。

過去は今の自分に確実に影響はしていますし、
これからの計画を立てる時の貴重な参考資料を提供してくれるでしょう。
しかし、過去のあまりにも辛いパンドラの箱を開けるのは、
安定と自信がもたれされてからでも遅くありません。
その時には、きっとたくさんの発見や深い理解が得られると思います。


次回は、いよいよユキさんが、これからできる対処方法についてご紹介いたします。


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わかってほしい
典型的な恋人にふりまされてしまうタイプの女性、OLのユキさん(29歳)のお話の続きです。
 
ユキさんはカウンセラーのもとを訪れました。

 ユキ 「こんな恋愛の悩みでカウンセリングにきてもいいんですかね」

 カウンセラー「もちろんですよ」

 ユキ 「私は恋人に尽くして優しくしているのに、いつも重たいって言われるんです。
      そして、だいたい捨てられるんですよね。
      こんなに優しくして至れり尽くせりのはずなのに、
      どうして重たいなんて男性は言うんでしょう。ひどいですよね。
      ・・・私がどれだけ彼氏の事故の時に心配したことか。
      早退までして探し回ったのに、彼氏からは感謝の一言もないんですよ。」

 
 カウンセラー「ユキさんは恋人のためにいつも優しく尽くしているのに、
         恋人からは感謝されるどころか、重たいとまで言われてしまうんですね。
         それはつらいですね。」


 ユキ 「そうですよ。“重たい”なんて意味がわかりません。
     普通恋人が事故に遭ったってきいたら、誰だって心配しますよね。」


 カウンセラー「そうですね。」

 ユキ 「だから私は大切な会議や打ち合わせがあったのに、
     それをキャンセルして彼のもとに駆け付けたんです。なのに・・・」


 カウンセラー「ご自分のお仕事をキャンセルして駆け付けた、それでも感謝してもらえなかった。」

 ユキ 「それがすごく悲しくて、腹が立って、空しくて・・・」

ユキさんはしばらく、溜め込んでいた気持ちをカウンセラーに聞いてもらいました。
やっとユキさんの置かれている状況や気持ちをカウンセラーは理解してくれたようです。

悩みを抱えた時に、すぐに解決しようと具体策を話し合うことのできる時と、
まずは自分の気持ちを吐き出して、気持ちが落ち着くのを待たなければならない時があることを、
みなさんは経験上ご存知でしょう。

ユキさんの場合は後者でした。

ユキさんはたくさん自分を犠牲にして尽くしてきたのに、報われなくて、
気持ちを理解してもらえなくてたくさんの思いを溜め込んでいたのです。
カウンセリングでは、いつもすぐに解決法を探ることばかりはしません。
その人のその日の状況に応じて、行うことは変わっていきます。

よくこのようなことを耳にします。
「カウンセリングって結局気持ちを聞いてもらえるだけで、
解決方法は教えてもらえないんでしょう」という疑問です。

もしかすると、あなたの状態をカウンセラーが見て
“今は気持ちを吐き出すべき時なのだな”と判断して
そのようなセッションになったのかもしれません。
もしかすると、カウンセラー自身がカウンセリングの方針を決めかねているのかもしれません。
もしかすると、傾聴していればきっとあなたには
ご自分でよい答えを見つける力があるのだとカウンセラーが評価しているのかもしれません。

もしも、ご自分がカウンセリングに求めているものが、得られていないと感じたら、
その時は率直にカウンセラーにそのことを伝えてみてください。
貴重なカウンセリングの時間を有効に使うためにも、
このような疑問や要望は伝え合うことが大切です。

ユキさんのカウンセリングのお話は次回にも続きます。


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