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復職へ向けて
今回は復職へ向けたさまざまな調整についてお話いたします。

「復職プログラム」や「リワークプログラム」、または
「リワークデイケア」などという言葉をずいぶん耳にするようになりました。
これらは、休職されていたご本人がスムーズに仕事に戻ることが
できるよう体力面、心理面、環境面などから支援していくものです。
前回までに体力面や心理面については取り上げましたので、
今回は環境面についてご紹介します。

「環境面」では、以下のようなことを話し合います。

職場の物理的な環境
 騒音、気温、湿度、広さ、姿勢などがご本人に不調を及ぼしている可能性もあります。
 長時間同じ態勢で仕事をしなければならなかったり、あまりにも作業スペースが
 狭くて仕事に支障が出ていたり、閉鎖的な空間で座ったままパソコン作業
 を続けているという場合もあるでしょう。
 また、長距離通勤やシフト制勤務による睡眠リズムの乱れもココロに
 大きな影響を及ぼします。
 また、同じフロアに机のある管理職が常に目を光らせている環境や、
 反対に上司と会うことに時間的(海外出張が多く時差があるなど)や
 物理的障害が多くある環境もあるでしょう。
 これらを全て瞬時に解決することは難しいのですが、
 たとえば、同じ態勢で集中し続けなければならない仕事では、
 45分に1度休憩し皆で体操する時間を設けるなど、
 まわりも巻き込んだ環境調整が挙げられるでしょう。
 環境面のストレスは、休職したご本人のみならず、現在働いている社員にとっても
 同じようにストレスになっている可能性が高いものですので、比較的
 皆で改善していくという体制を作りやすいかもしれませんね。

職場の人間関係という環境
 ご本人が休職中、上司や同僚には休職に至った理由が知らされて
 いるでしょうか?
 多くの場合は「うつ病で3ヶ月ほど休職になった」くらいの情報しか
 同僚には与えられないのが現状ではないでしょうか。
 事情を何も知らない社員からすれば、あたかも「うつ病」という魔物が
 外部からやってきてある日突然休職になってしまったようにみえるかもしれません。
 これでは、同僚も上司も、ご本人が帰ってきたときにどのように対応して
 よいのかわかりません。
 心配するあまり腫れ物にさわるように接されてしまったら、きっとご本人も
 敏感にそれに気づいて居心地が悪くなるかもしれません。
 しかしそれよりもっと懸念されるのが、何か職場に問題があってそれが
 休職のきっかけになっているにもかかわらず、その問題が解決されないまま
 復職することになることです。
 そうした場合、数ヶ月のうちに再び休職になってもおかしくありません。
 このようなことを防止するために、おすすめなのは
 休職しているご本人を取り巻く(たとえば同じ部署)人たちに復職前に
 集まっていただき、会議を設けるのです。
 できればご本人に参加してもらうのがベストです。
 そして、以下のようなことを話し合います。

 ・休職に至ったきっかけ(本人がみなさんに伝えます)
 ・現在の体調や気分の様子( 〃         )
 ・これから本人が望む配慮( 〃         )
 ・本人の希望と職場の現状とを照合してできそうな配慮
 (職場から伝えます)
 ・具体的な復帰までのプラン
  (復職判定の進め方、いつから復職か、ならし出勤はできるのかなど)


少しおおまかすぎるご紹介の仕方だったかもしれません。
次回は具体例を交えながらご紹介していきます。


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ココロのQ&A | 09:00:00 | トラックバック(0)
休職中にしておくこと3
今回は休職中にしておくことの中でも、
「なぜ休職に至るような心の状態になったのかを整理しておくこと」
についてご紹介いたします。

休職に至るきっかけとなった、心の不調について、
以下のような点について御自分でどのくらい明確になっているか
確認してみるのです。

1.もともとの性格や体質
2.不調のきっかけ
3.きっかけに対する自分の受け止め方や行動
4.その結果自分の身に起きた症状
5.同じことが繰り返し起こらないための手立て

これらについて少し解説を加えます。
マナブさんの例(20代男性・会社員)挙げてみていきます。


1.もともとの性格や体質

非常に勤勉。
1日も欠勤することなく、仕事を覚えるのも早く、社内では期待の新人とよばれていた。
「自分でやりとおす」ことがモットーで、あまり人を頼るのが好きではない。

2.不調のきっかけ

慢性的な長時間労働。
年末に仕事量が増えた。
ミスが次々に発覚した。


3.きっかけに対する自分の受け止め方や行動

・自分ひとりでなんとかしなければと考えた。
・精神科や心療内科には行かなかった。
・がんばらなくてはならないのに仕事のミスばかりしてしまう自分は
 ダメな人間だ、申し訳ないと考えた。
・自分が仕事を休んでいることを親に知らせずひとりで抱えていた。
・自分はもう少しがんばれるから大丈夫と考えた。
・仕事のミスを隠していた。誰にも相談しなかった。

4.その結果自分の身に起きた症状

・寝る前に仕事のことを考えてしまって寝つきが悪くなった。
・仕事を休んでいる間は布団で横になっていることが多いが、
 胸がドキドキして落ち着かない状態だった。
・何をする気もせず身だしなみにも気を使えなくなった。
・体が重く気分が沈み落ち込んでいた。

5.同じことが繰り返し起こらないための手立て

・自分ひとりで仕事や仕事のミスを抱え込むのではなく、上司に相談する。
・不眠や気分の落ち込みなどが見られたら、病院にかかったり、親に相談するなどして
 ひとりでがんばろうと思いすぎないようにする。

*   *    *   *    *

このように整理していくと、復職へのみちしるべができると思いませんか?
おひとりでご自身について整理していくことは非常に難しいことです。
なかなか自分の性格や働きっぷり、当時ストレスに感じていたことなどを
客観的な目でみつめることは大変なのです。
主治医や心理カウンセラーなど専門家に相談するとうまくいくでしょう。

自分なりに休職に至る経緯や今後の予防策がまとまったら、
これを上司や人事担当者などと一緒に共有しながら復職の計画を立てます。
次回は復職についてご紹介いたします。

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ココロのQ&A | 09:00:00 | トラックバック(0)
休職中にしておくこと2
今回も前回に引き続き休職中にしておきたいことをご紹介いたします。
今回は、「カラダ」の面でしておきたいことに焦点を当てます。

休職に至るほどのストレスを抱えられている方にはまず「休養」が必要です。
ストレスの種類にも、もともとのパーソナリティや体質にもよるのですが
休養のために「睡眠」は、中でも最も大切なものです。
「よく寝付けない」
「寝ても夜中に目が覚める」
「明け方目が覚めてそれから眠れない」
など不眠の悩みはさまざまです。
1日くらいこのような日があることは珍しくありませんが、
これが何日も続くと、体がだるくなり集中力が途切れて、記憶力も落ち
仕事でミスが起こりやすくなったり、交通事故を起こしたり、
大切な予定を忘れてしまったりと、いいことはありません。
この不眠が、長期間続くと大きな心の病気を引き起こすことになります。
睡眠の悩みは精神科や心療内科へ行ってお薬をもらいましょう。
睡眠薬や緊張を和らげるようなお薬が処方されるでしょう。
最初から強い薬を処方されることはまれで、最初はもともと頭痛もちや
肩こりの方が飲むような軽いものが処方されるでしょう。
お薬に抵抗のある場合には、その旨を主治医に伝えてみましょう。
その他、リラックスできる音楽、飲み物、アロマなどなんでもよいので
とにかく眠れるための環境を整えましょう。

心や体の疲れをとるには、案外時間はかかるものです。
「はい、今日1日たっぷり寝だめしましたから、大丈夫です。」
といった具合にスピーディに休養できればよいのですが、
そう簡単なものではないようです。
鉛のような体の重さ、起きた時に圧倒されるような絶望感、
食欲のなさなどが解消するまでは、ひらきなおって寝ることが大切です。
どうしても目がさえてしまうという方でも、目を閉じて横に
なっておくだけでもずいぶんよいですよ。
目を閉じることで脳に入る刺激を減らすことができますし、
体の活動をおさえられますので、脳を休ませることができます。
人にもよりますが数週間から数か月休養することが多いようです。

こうして少しずつ体の疲れ、脳の疲れがとれてきて
「今日は起き上がってみようかな」と思えるようになった頃、
次に少しずつ活動を増やしていきます。
この開始時期については見極めが非常に難しいため、必ず主治医と
相談してください。
これは以下のような目的があります。

 (1)体力の回復・リハビリ
  出勤せずに横になって休養していた間に、思ったよりも体力は
  落ちているものです。通勤に、1日仕事に必要な体力に少しずつ
  戻してきます。

 (2)やる気を引き出す
  休職中は特にやりがいを感じられたり達成感を感じられたりする
  ような活動が少ないものです。そもそも心の病気の多くはこの
  ような活動に従事するための「やる気」を奪います。
  かといって、休養を十分とるだけで自然とやる気がわいてくるかと
  いえば、必ずしもそうとはいえません。
  多少の刺激となるような活動をきっかけにやる気スイッチを
  切り替えることができるのです。

さて、それではどうやって活動を増やせばいいのか、どのような活動を
増やせばいいのでしょう。
ポイントは以下のとおりです。

 ・少しずつ
  昨日まで一日お布団の上でお休みされていた方が、突然1日中
  ウォーキングに家事、図書館通いなどを開始されては
  きっと一日でダウンしてしまいますね。
  プロのスポーツ選手でも、ウォーミングアップは何日もかけて
  念入りにするものです。活動を増やす場合には、無理のない範囲で
  少しずつ、少しずつ増やします。

 ・得意なもの、昔楽しめていたもの、好きなもの
  増やす活動は得意なもの、昔楽しめていたもの、好きなものなど
  満足感や喜びや達成感を感じられやすいものにしましょう。
  さらにいえば、手軽で一定時間で結果が出やすいものがお勧めです。
  たとえば、完成に1カ月もかかるジグソーパズルよりも、
  半日で完成するプラモデル。経験したことのないヨガにチャレンジも
  いいのですが、学生時代から得意だったスポーツならば活躍できる
  可能性も増えますし、その分楽しめるかもしれませんね。
  また、特別な活動でなくとも、「おいしいパンを食べた」とか
  「カーテンを開けて太陽を見上げながら深呼吸した」とか
  そういった小さな活動を毎日にちりばめていくことが大切です。
  
こうした活動は記録していくとより楽しく取り組むことができます。
「~できなかった」「~でへこんだ」と、ついついネガティブな側面に
焦点を当てがちですが、喜びや達成感を感じられた活動のみを書きだす
ことで、これまで見逃しがちだったポジティブな面にも気づくことができるのです。
ぜひお試しください。


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ココロのQ&A | 09:00:00 | トラックバック(0)
休職中にしておくこと
精神的な不調が理由での休職はそもそもココロの健康を取り戻し、
会社に復帰できるようにするためのものです。

しかし、多くの人が「どうしても気持ちが休まらない。」
と休むに休めない状態でいらっしゃることでしょう。

というのも、

 ・自分の仕事はどうなっているのだろう。代わりに負担してくれている
  会社の同僚や上司に迷惑をかけていないだろうか。
 ・会社の人は自分が休んでいることをどう思っているんだろうか。
  みんな自分のうつのことを知っているんだろうか。
 ・ここで少し休んだところで、本当に回復してまた会社でやっていけるだろうか。
 ・このまま働けなかったら経済的に破綻してしまう。
 ・なんだか社会全体から取り残されてしまった気がする。
 ・電話がなると会社からではないかとびくびくしてしまう。
 ・電話がないと会社から見捨てられてしまったのではないかと落ち込む。
 ・出すべき書類(診断書など)をどうやって提出すべきだろうか。
 ・不用意に外出してはサボっていると思われてしまうだろうか。

などなどいろいろな不安で打ちのめされてしまうからです。

このような時に、少しでも不安を軽くする方法があります。
それは休職に入る際に、会社側と以下の事項について
決めておくことです。

・連絡のとり方:
 休職期間中にも会社と連絡をとることは案外多いものです。
 社内のどなたかひとり(直属の上司など)を担当者と
 決めて窓口を一本化しておくとよいでしょう。
 さらに、自宅の電話がよいのか、携帯がよいのか、メールがよいのか、
 なるべく決まった曜日の決まった時間に連絡した方がいいのかなど
 決めておくことで、電話がなるたびに不必要にどぎまぎすることを
 減らせます。
 

・休み方の指示:
 休職中には、自宅や人によっては実家に戻って休むことも多いでしょう。
 だいたいの時間どこにいて、どのような休養をとるつもりでいるのかを
 伝えておいた方が、会社側・従業員側双方にとってよいでしょう。
 たとえば、うつ病治療の中では、場合によっては軽い散歩などの運動を
 医師から指示される場合もあるのですが、このような治療の実態を
 知らない会社の人が「あいつ休職中なのに遊んでいる」と誤解して
 しまうことも考えられるからです。
 
このような取り決めをしていれば、少しだけ安心して休養をとることができますし、
会社側としても、どのような治療が行われていて、どのような回復状態で
いつ頃どのような形で復職が見込めるか、ということが見えてきます。

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休職とは
うつ病でお悩みの方の中には、休職について考えられた方も多いかもしれません。
今回は、
・休職っていったいどういう状態なのか
・休職のメリットとデメリット
についてご紹介したいと思います。

あれからマナブさんは病院を受診し、うつ病と診断されました。
それからしばらく通院していたものの、やがて主治医から
「仕事をしばらく離れて休養することが必要だ」と
告げられました。

マナブさんはどうしても仕事を休みたくありませんでした。
なぜなら、昇進に響くのではないか、経済的に行き詰って
親に迷惑をかけるのではないかと心配したからです。
そしてなにより、自分のプライドが傷つくことがつらかったのです。

マナブさんは休職の経験のある知人に相談してみました。
知人は快く休職のことを教えてくれました。

マナブ「そもそも休職ってどういうこと?」

知人「会社に籍を残したまま一時的に仕事を休むことなんだ。
   会社の就業規則によってさまざまだけど
   そもそも休職制度がない会社から休職期間の上限が
   何ヶ月もある会社までいろいろなんだ。」


マナブ「でも休職したら、昇進に響きそうで怖いんだ。」

知人「正直その心配はあるかもしれないね。
   でも今倒れて仕事のミスを連発するよりは、長い目で
   みて思い切って休んだ方がいい場合もあるよ。主治医もそう
   いってるんだろう?
   あと、俺は復職して感じてるけど、昇進できないわけじゃなくて
   昇進が少しだけ遅れる・・そのくらいの差なんだ。
   ついつい人と比べてしまうからそのあたりの遅れが気にならないと
   いえばうそになるけど。でもあのとき倒れるよりはましだったかも。」


マナブ「でも休職の間って、無給になるってこと?」

知人「これも会社によるんだけど、俺の場合は無給だったから、
   傷病手当金っていうのを会社の健康保険からもらうことができたよ。
   あれだとこれまでもらってた収入のおよそ6割がもらえるんだ。」


マナブ「知らなかった。うちの会社は小さいし、傷病手当金なんてもらって
   いいんだろうか。会社に迷惑がかかるような気がするよ。」

知人「あ、傷病手当金は別に会社が支払っているわけじゃないからね。
   健康保険から出るんだ。詳しくは会社の総務とか保険証に書かれている
   保険者の所在地ってあるだろう?そこに連絡して聞いてみるとか。」


マナブ「知らなかった。ちょっと相談するのは勇気がいるな。
    もしそのまま復帰できなかったら、家賃とか払えるかな。」

知人「その会社の健康保険への加入期間が1年以上なら、退職後も
   傷病手当金はもらえるよ。ただ休職して無給の間もこれまでは毎月給料から
   天引きされてた社会保険料の自己負担分とか住民税とかは収めなくちゃいけないから、
   注意が必要かな。」


マナブ「そうだね。もともと低い給料だし・・・ちょっと不安だな。親に迷惑かけてしまうかも。」

知人「俺もそうだった。うつできついときに手続きとかお金の心配とか・・
   でも全部ひとりでしようと思っていたのが間違いだったんだ。
   親やまわりにもう少し頼ってもいいのかもしれないって思えたというか・・
   そうせざるを得なかったというか。貴重な経験だったよ。」


マナブ「そうか。ありがとう。」

マナブさんは、休職にまつわるたくさんの情報を仕入れて、
少し混乱気味でしたが、何も情報がなかったときよりはましな気分でした。
休職は望んでするものではないことに違いはありませんでしたが、
メリットもあるのだと気づかされました。

少しして主治医は休職のための診断書を作成し、マナブさんはそれを
会社に提出し、1ヶ月の休職期間に入りました。

次回は休職期間中にしておくことについてお話を続けます。

※今回ご紹介した傷病手当金の給付条件や給付額などは、2011年2月現在のもので
 日々改正され変更が生じることがよくあります。
 参照にされる際には、必ず健康保険の管轄事務所や会社にお尋ねください。


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